~沖縄への帰り道~

「未知の領域で研究を進めるにあたって心すべきことは、
自分は「何が一番重要で基本的なこと」と確信できるかを、
徹底的に突き詰めることである!
これは極めて主観的な作業である。
中途半端で安易な主観性はただの主観止まりである。
とことんまでやらなければならない。
「主観」を究めてたどり着いた結論は、極めて「客観的」であり、ものごとの本質を突いているものである。 」
井上研三 著「素粒子物理学」あとがきより

MENU

素粒子物理学

こちらははじめて企画した本でした。井上さんとの出会いは院生時代でした。久しぶりに物理学会に出張で行き、先輩、後輩たちとの再会から本書の構想が始まりました。井上さんのすごさを体感していたので、どうしても出したくて企画しました。本書はシンプルにということに重きを置きました。あえて、カバーデザインにはPP加工はせず、汚れやすいのが欠点ではありますが、あえて手触りと質感を感じてもらいたくて和紙を用いてます。デザインも書名と著者名のみとしました。表紙も銀の箔押しのみ。見返しも和紙を使っています。

内容は場の理論を用いず、標準理論への道程を学ぶ、素粒子物理学の入門書です。終始一貫して、本質を突くことを念頭に現代物理学の1つの到達点である標準理論へと説明が続きます。内容も量子論、相対論をやったことがある学生であれば読み進められますし、この本を読みながらそれらの理解も深めることができます。ただし、本当に研究する際には、本書で物理的な本質をつかみ、場の理論の教科書を読むことは必須です。

まえがき、あとがきも秀逸です。研究だけではなく人生そのものの一つの考え方として大いに感銘を受けることでしょう。

素粒子物理に興味のある方にお勧めの1冊です。

井上研三 著

2011年10月初版1刷発行

https://amzn.to/2EWYxCU

最終講義「自然に近づきたい」は下記でご覧いただけます。

www.youtube.com

privacy policy