~沖縄への帰り道~

「未知の領域で研究を進めるにあたって心すべきことは、
自分は「何が一番重要で基本的なこと」と確信できるかを、
徹底的に突き詰めることである!
これは極めて主観的な作業である。
中途半端で安易な主観性はただの主観止まりである。
とことんまでやらなければならない。
「主観」を究めてたどり着いた結論は、極めて「客観的」であり、ものごとの本質を突いているものである。 」
井上研三 著「素粒子物理学」あとがきより

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スピン流とトポロジカル絶縁体 ―量子物性とスピントロニクスの発展―

スピンって何でしょう?というのが本書の始まりです。

構想から3年でようやく出版したシリーズです。編集委員のお二人とかなりの時間をかけて議論を重ねた結果がでて、すごくうれしかったのを覚えています。このシリーズは、フロー式物理演習シリーズの姉妹書として企画がスタートしましたが、以前のシリーズ「物理学最前線」の現代版です。3テーマ1冊を1テーマ1冊として、現時点での最前線を読者が外観をつかみながら、物理の基本法則を軸に丁寧に解説しているのが特徴です。

本書のスピン流、トポロジカル絶縁体はノーベル賞を受賞したことで有名になりましたが、新しい物質として注目を浴びており非常に興味深い内容となっています。著者の齊藤氏は実験の立場からスピン流について紹介し、村上氏は理論の立場からトポロジカル絶縁体を紹介しています。バランスもとれており、物性物理、工学的な応用を目指す方には必携の入門書になっています。半導体や、次世代メモリにも関連していますので、ぜひご覧いただきたいです。

韓国語版も出版され、この分野はこれからもますます盛り上がっていくことでしょう。

齊藤英治・村上修一 著

岡真・須藤彰三 監修

2014年2月初版1刷発行

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