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宇宙の大規模構造

空を見上げると、満天の星という表現がぴったりなくらい、降るような星の瞬きを見ることができます。そんな空一面を覆いつくす星の数を見ると、どの方角を向いてもあるので、まんべんなく星が散らばっているように思えます。

そんな宇宙はスカスカというと驚くでしょうか?

スカスカというと、物質を形作る原子、原子核、素粒子の世界もスカスカです。見るスケールによっては詰まっているように見えるのですが、実際はそうではありません。ただ、この宇宙のスカスカはそれらとは形がだいぶ違います。

現時点での観測によってわかっている宇宙の姿は、星や星が集まった銀河、銀河が集まった銀河団などがある部分とない部分とがあって、その姿はまるでスポンジのようになっています。

この宇宙の大規模構造について、今日の日経新聞で松原さんの記事が紹介されていました。何故宇宙がそのような構造になっているのかについて、観測、理論の両方からさかんに研究されています。いまの宇宙の姿が理解できたら、どうやって我々の宇宙が生まれたのかがわかるようになります。観測によってある程度は形はわかりましたので、あとは、理論的に説明できたら宇宙の謎に一歩近づけたことになるので楽しみですね。

ちなみに、はじめてこの大規模構造の3次元マップを見たときに、スポンジというよりシナプス機構のようだなという印象を受けました。SF的に考えると脳の構造と関連性がありそうですが、もちろん妄想なのでまったく科学的な根拠はありません、笑。

今後も望遠鏡を用いたスローンデジタルスカイサーベイ(SDSS)による全天観測と同時に、松原さんのような理論家の研究によってその成り立ちがわかる日がくるかもしれません!

関連して、以前ジュンク堂さんにご協力いただいた「物理かふぇ」というトークイベントでも松原さんに大規模構造の簡単な紹介と、研究者とはどういう生活をしているのか、何に興味があって研究者を目指したのかということをテーマにトークいただきましたので、よろしければぜひごらんください!

www.youtube.com

 

松原さんの本をおすすめします。

    

まずはこの2冊から初めて、専門的な入門書は下記がおすすめです。