~沖縄への帰り道~

「未知の領域で研究を進めるにあたって心すべきことは、
自分は「何が一番重要で基本的なこと」と確信できるかを、
徹底的に突き詰めることである!
これは極めて主観的な作業である。
中途半端で安易な主観性はただの主観止まりである。
とことんまでやらなければならない。
「主観」を究めてたどり着いた結論は、極めて「客観的」であり、ものごとの本質を突いているものである。 」
井上研三 著「素粒子物理学」あとがきより

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理工系の学生は編集者を目指そう。

編集者というとどういうイメージを持つでしょうか?

サザエさんのノリスケさんみたいな、文系なイメージがどうしてもありますね。または、安野モヨコさんの働きマン、松田奈緒子さんの 重版出来!(じゅうはんしゅったい)のような感じだともしかしたら思われるかもしれません。

僕は学部、修士、博士と物理を学んできたいわゆる理系です。実際に就職活動をしたとき、周りに総研などのアナリストやSEなどIT業界に職を求める人は多かったですが、編集者を目指す友人はいませんでした。

編集者としての経験が今年でようやく11年目を迎え、まだまだひよっこではありますが、そんな僕から理工系の学生も編集者(理工系の専門書)という職業を目指してもよいのではないかと思う2つの理由をお伝えします(自分の経験のみでしか語れないのであくまで参考ですが)。

 

1.これまでの経験・知識が活かせる。

学生時代のつまずきから、読者のニーズがわかります。何が難しいと感じたかという感覚は大事です。ただし、いわゆる専門バカ(失礼!)ではなく、自分の専門以外でもオールマイティーに興味を持つ必要はあります。知らない分野でも、共通点があるので推測して何となくわかるのが理工系の強みですね。あとは、数式に苦手意識が少ないというのも強みです。

2.これまでの人脈が活かせる。

学会などに編集者として参加する機会も徐々に増えてきます。そんな時に恩師や先輩、後輩、周りの先生など知っている方が多ければ多いほど、思わぬ紹介を受けたり、企画のタネになるヒントが会話から得られたりします。また学会で発表した経験があれば、たとえ知らない分野の学会だとしても、いま何がホットな分野なのか感覚でつかめるようになるので企画に活かせます。

 

もちろん、出版社自体が狭き門で、その中で専門書出版社はもっと狭き門かもしれません。でも、小説家、漫画家を支える編集者のように、研究者を陰から支える編集者に皆さんもなれる可能性を秘めています。ぜひ理工系の学生も編集者を視野に入れてほしいものです。
今後も思いついてまとまり次第、こういう文章もつれづれに書いていきたいと思います。コメントやメッセージなどいただければわかる範囲でお伝えできることもあるかもしれません。ただ今はフリーランスなので実際の採用情報などはわかりません。。。

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