~沖縄への帰り道~

「未知の領域で研究を進めるにあたって心すべきことは、
自分は「何が一番重要で基本的なこと」と確信できるかを、
徹底的に突き詰めることである!
これは極めて主観的な作業である。
中途半端で安易な主観性はただの主観止まりである。
とことんまでやらなければならない。
「主観」を究めてたどり着いた結論は、極めて「客観的」であり、ものごとの本質を突いているものである。 」
井上研三 著「素粒子物理学」あとがきより

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マルチフェロイクス ―物質中の電磁気学の新展開―

マルチフェロイクスという用語を本書で知りました。シリーズ1巻と並行して進めていたので、つながりもありつつ、楽しく編集できました。物性の世界はこんなにも広いのだと実感した本でもあります。

マルチフェロイクスは新しい物質で、マルチという言葉が表すように、1つの物質がい磁気秩序と強誘電秩序という性質を持ち合わせています。それはいままでは別々に考えていた、磁気と電気をつなぎ合わせるものでした。発見は1960年代ですが、比較的最近2006年になって、十倉氏によって発見されました。この物質がおもしろいのは、方向二色性です。著者も物理かふぇで述べてましたが、ドラえもんの透明マントが実現できるかもしれないと注目されています、笑。本書は電磁気学の可能性を再発見できたことを丁寧に解説しています。身の回りの生活に便利な製品に応用できる新たな物質がこれからどんどん発見されると思います。ぜひご覧ください。

 

有馬孝尚 著

須藤彰三・岡真 監修

2014年2月初版1刷発行

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