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ソフトウェア開発の定量化手法 第3版 -生産性と品質の向上をめざして-

約3年英文論文誌の編集を経験して、会社を移り本書は和書として初めて手掛けた訳書でした。入社して間もない時期でいろいろと苦労したのをよく覚えています。本書で苦労した点は、原著と訳者の翻訳がきちんと意味が通っているかどうかでした。また、膨大な参考文献、索引など細かな指定もあり、原著と間違いがないか、また原著で間違っている部分を直すという細かな作業にかなり苦労しました。。。
また、訳者のお二人にはいろいろとご指導いただき、何とか出版できたことが懐かしい1冊です。発行元は構造計画研究所となっており、いろいろとはじめてづくしでした。

本書の売りは、第3版ということでもありましたが、ソフトウェア開発において、ソフトウェア測定ということが重要だということを原著者が強く述べていることです。お手軽にソフトウェアを開発せず、組織としての開発能力をいかに伸ばしていくかということが淡々とではありますが、データに基づいてしっかりと述べられています。

2010年の本ですが、仕事でソフトウェア開発に携わる方にはぜひご覧いただければためになること間違いなしです!

蛇足ですが、人月という定義をこの本で初めて知りました。。。

 

Capers Jones 著

富野壽・小坂恭一 訳

2010年7月初版1刷発行

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