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プロトン水ってなんだ????

話題になっているプロトン水。気になったので調べてみました。本当にただ調べただけですが。。。

まず、プロトンとは何かというと、水素イオンのことで、説明は間違っていないのですが、水素水同様、なぜこれが人体にいいどうかはわかっていないという立場から調べます。

水は、身近にあるため関心を引くのはわかります。現時点ですべてを似非科学としてばっさりと切り捨てるわけではないという立場であることはご留意ください。

またビジネスとして、ただの水とするよりもさまざまな科学用語を使うのも理解できます。ただし、それが正しく理解したうえで使っていればです。エスキモーに氷を売るということでしょうか。。。

まず、その前に話題になった水素水とプロトン水の違いが何なのか。。。。

  1. 水素水は機能水として工業的には使用され始めているので、科学的には用語として存在する。
  2. 水素分子のガスを溶解させた水である。
  3. 保存はアルミニウム容器、アルミ膜をプラスチック膜で覆ったパウチで人体に安心安全に保存できる。過度なアルミ摂取は人体に悪いとのこと。
  4. 食品添加物として認可されている。

補足として、日本医科大学の太田教授の説明がわかりやすいです。

http://www2.nms.ac.jp/ig/biocell/generalnews/general.html

とここまでが水素水。これらが本当に人体に良いのかどうかは今はおいておきます。いくつかの臨床実験があるようですが。。。

次に、プロトン水はいわゆる電解水のようです。OH-分子が豊富に含まれているのが特徴だそうです!

えぇ????

OH-ですか?
プロトンはどこに行ったのだろう?
様々な疑問が頭に浮かびます。。。

OH-そのものが豊富に含有されているということですが、家庭用の浄水器のような装置でどうやって作るのだろうというのがまず疑問になります。

百歩譲って水素水というのを小粋に科学用語風に置き換えたとしても、電解水として売ればよいのに、わざわざ一般の方がわかりにくく、いかにも科学的に効能がありそうな感じが残念でなりません。

さらに、僕としてはここが一番問題ですが、小柴先生がノーベル賞を取ったのはニュートリノの発見であって、プロトン水は関係ないです、Kamiokandeのタンクに入っているのが超純水であることを言っているとしてもです。

超純水は工業的にはさまざま用途で使用されています。半導体の最終洗浄でも使用されているのでなじみが深いものです。半導体LSI技術の中でも記載されています。

ここまで調べたうえで、人体にいいかどうかは考えないという立場で言わせてもらうと、プロトン水は発売元で詳細な記述はないので、名前を変えてほしいというのと、小柴先生の名前は出さないでほしいという以外に現時点では何とも言いようがありません。。。某NPO法人で書かれている記述もですが。。。(あえてこれらのHPはのせてませんのであしからず)

名前を変えてもらいたいのだけど、それ以外にも電解水としては、πウォーターとかわからないけど、なんか体に良いのではないかと思わせる水が多いですね。本当に良いのならですが。

科学用語を水ビジネスに使うのはいいのですが、一般の方がわかりにくい用途で使ってほしくないですね。論文が世界で認められていますとかではなく、専門家も納得する形で示してもらいたいものです。

スティーヴンの妙技が光る1冊

GWなので、積読を消化中です。

大好きな作家のひとりでもあるスティーヴンキング氏のミステリーホラーの傑作「シャイニング」の続編!ということで買っていた「ドクタースリープ」読了です。

一気に物語の世界に引き込まれて一昨日と昨日2日で読めました。

オーバールックホテルでの出来事(前作のシャイニング)からその後の「少年」の人生を通して、死に向かって進む様々な出来事が見事に描かれてます。翻訳は安定の「白石朗」氏。

登場人物の伏線も見事!の一言に尽きます!!!

ネタバレするのであまりかけないですが、とても楽しめる作品です。

深い、盆栽の世界

今日の午前中はよく晴れて、五月晴れという言葉がぴったりな朝でした。

今日は大学時代からの友人からの誘いで、大宮にある盆栽美術館に。

土呂という駅名も初めてで、駅を出てそこまで向かう道中わくわくしてました。

盆栽

何たる響きか。。。

前から興味はあったのですが、なかなか二の足を踏んでいた世界にとうとう来たのです。

入口にある即売所で衝動買いしたくなる数々、まだ入ってもいないのに満足している。。。

この木がほしかったけど、きちんと剪定できる気がせず、あきらめました。。。

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趣のある入り口を通り、いざ美術館へ。

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中に入り、盆栽の説明を読みふけり、いざ中庭へ。

一部しか写真撮影ができなかったのが残念ですが、作者がどういう意図で、盆栽の銘をつけたのかが想像するだけで楽しい。が、一部しかその銘が表す通りの木の形がわからなかった。

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深い、盆栽の世界。。。

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はまると抜け出せそうにないので、まだしばらくは観る専門ですね。

お昼は芙蓉園近くにあった、蕎麦あざみにて。

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心穏やかな初夏の一日。

キッズです!

2,3年前に友人から勧められて見た「ゴリパラ見聞録」という福岡TNCで放送中の番組に今ではすっかりはまっています。

ゴリけん斉藤優矢野ペペ(パラシュート部隊)の3人の行き当たりばっ旅番組ですが、行く先々で343(刺身)とともに一献傾けるその姿が印象的で好きになりました。そこには番組だからと飾らない、本来は電波にのせてはいけない姿を見せられるので共感できたりできなかったり。。。また、番組では、本来なら「あなたのために旅をする」と言っているのに、メインの観光地は避けたり、景観で有名な場所もめんどくさいという形で遠目に紹介するというのが面白いです!公私混同をここまで露骨にされると気持ちがいいもんなんだと思いました。

楽しい番組なのでこれからもずっと続いてほしい。

www.tnc.co.jp

これからGinが来るかも

Ginはこれまであまり飲んでいなかったのだけど、昨年末、Harris Ginを呑んで印象が変わりました!
Harrysはスコットランドにあるハリス島で作られているGinでボタニカルがSugar Kelp(コンブ)なので、日本人にはなじみがあると思います。ストレートで味わうと、まず、柑橘系の香りが感じられ、口に含むとふわっとソルティーな味わいがあります。ボトルもおそらく、海流に漂うコンブをイメージしているのでしょう。飲み終わりのボトルも捨てられない感じです。。。

harrisdistillery

日本だと、サケトライで買えます!一般の方と飲食店のみで酒屋さんにはおろしていないようなので是非お勧めです!

アメリカだと、Kobalのがおすすめです。こちらの特徴はなんといっても有機栽培で材料にこだわっているところですね。Dry Ginというだけあって、飲み口が雑味がなくすっきりした味わいです。甘めが好きな方はBarreled Ginがおすすめです。Dry Ginをバーボン樽で寝かせているせいか、香りが甘く、生キャラメルを思わせるようです。味もすっきりとしていながら、穏やかな口当たりが楽しめます。

KOVAL Distillery - Whiskey

 

今日見かけたのが、下記です。8つのボタニカルからなるようですが、どういう味わいか。。。すこし寝かせてみます。上の3つに比べると信じられないくらい安いので皆さまもぜひ!

Bombay London Dry Gin

https://amzn.to/2HXAGqb

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旅をする木

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。」(旅をする木 星野道夫より)

星野道夫さんの本はいくつか持っていますが、本書はとくに読み返す1冊です。
淡々と味のある文章で静かな語り口で書き進めていますが、アラスカの大自然の姿はそこに行ったことがないのに創造させてくれます。何気ない日常の「気づき」を大切に生きていきたい。

コーヒーサイエンス

気になる記事で興味深いです。コーヒーは昔から好きで、いろいろな豆を試してますが、こういう形で自分のオリジナルで焙煎できるってすばらしい。しかし、Qグレーダーというのは初めて知りました。
食べ物も、飲み物も立派な科学なので、いろいろできそうな気がします。IoTを活用して、温度や湿度、糖度などを測って、なるべくぶれない味にするというところが味噌なのかも。こういうテーマも将来トーク内容として組み込んだら面白そう。

fabcross.jp

宇宙の大規模構造

空を見上げると、満天の星という表現がぴったりなくらい、降るような星の瞬きを見ることができます。そんな空一面を覆いつくす星の数を見ると、どの方角を向いてもあるので、まんべんなく星が散らばっているように思えます。

そんな宇宙はスカスカというと驚くでしょうか?

スカスカというと、物質を形作る原子、原子核、素粒子の世界もスカスカです。見るスケールによっては詰まっているように見えるのですが、実際はそうではありません。ただ、この宇宙のスカスカはそれらとは形がだいぶ違います。

現時点での観測によってわかっている宇宙の姿は、星や星が集まった銀河、銀河が集まった銀河団などがある部分とない部分とがあって、その姿はまるでスポンジのようになっています。

この宇宙の大規模構造について、今日の日経新聞で松原さんの記事が紹介されていました。何故宇宙がそのような構造になっているのかについて、観測、理論の両方からさかんに研究されています。いまの宇宙の姿が理解できたら、どうやって我々の宇宙が生まれたのかがわかるようになります。観測によってある程度は形はわかりましたので、あとは、理論的に説明できたら宇宙の謎に一歩近づけたことになるので楽しみですね。

ちなみに、はじめてこの大規模構造の3次元マップを見たときに、スポンジというよりシナプス機構のようだなという印象を受けました。SF的に考えると脳の構造と関連性がありそうですが、もちろん妄想なのでまったく科学的な根拠はありません、笑。

今後も望遠鏡を用いたスローンデジタルスカイサーベイ(SDSS)による全天観測と同時に、松原さんのような理論家の研究によってその成り立ちがわかる日がくるかもしれません!

関連して、以前ジュンク堂さんにご協力いただいた「物理かふぇ」というトークイベントでも松原さんに大規模構造の簡単な紹介と、研究者とはどういう生活をしているのか、何に興味があって研究者を目指したのかということをテーマにトークいただきましたので、よろしければぜひごらんください!

www.youtube.com

 

松原さんの本をおすすめします。

    

まずはこの2冊から初めて、専門的な入門書は下記がおすすめです。